こんにちわ 古谷です。
最近はゆる言語学ラジオにどハマりしてたりしていて、その影響で試験勉強の暗記の際にも、語源を調べてたりしてました。
そこで、その興味のままノスタルジアの曲のタイトルの語源や、周辺知識について調べたものを一旦まとめてみました。
何のために?って言われたら、自分の音楽ゲームへの解像度をあげるためであり、知的好奇心を満たすためです。理解されないかも知れませんが、これが楽しいのです。でも、全曲だと多すぎるので、real3で調べがいのあるもののみに絞ってみました。今後一人で続ける可能性は大いにあります。
一応、調べた際に参考にしたサイトなどはその曲の下の方に入れておきます。
1.ubertreffen(13.5)
ubertreffenはドイツ語の動詞であり、日本語に訳すと「〜に勝る、〜より優れる」というような意味。
überはoverに由来しており、treffenは英語のdrubと同語源であり、meet、hitみたいな意味を持つらしい。ちなみに、英語のdrubの意味は"beat thoroughly and conclusively in a competition or fight."らしい。
ジャケットに描かれてるのはポップンでこの曲を担当するキャラクターであり、上に見えてる謎の顔みたいなやつはそのキャラの被ってるマスク?っぽい。このキャラクターは古いドイツ人によくあるらしい名前のwilhelmという名前で、wil(will)+helm(protection)の意味で、helmはヘルメット(helmet)と語源的に関係があり、この子の場合では、そのマスクをイメージしているよう。ポップンの曲中アニメーションでは素顔も目に出来る。
曲自体は、音楽の父バッハから「組曲(パルティータ)ハ短調」のアレンジらしい。将来的にはそういうのも分かるようになりたいものである。
https://educalingo.com/en/dic-de/ubertreffen
https://en.wiktionary.org/wiki/%C3%BCbertreffen
https://www.etymonline.com/word/helm
2.ambages(13.5)
ambagesは語源的には、ambとagesに分けられる。
前者のambはaroundのような意味で、同じ語源の単語には救急車のambulanceや、夢遊病を指すnoctambulismやsomnambulismなどがある。後者のagesはagereという形で"to set in motion, drive; to do, perform; keep in movement"という意味らしい。日本語にするとせっかくのニュアンスが薄れるため、あえて積極的には和訳しない。ちなみにagereはエージェント(agent)やact,actionなどと同語源であるらしい。
つまり、語源的なアプローチから“ambages”の意味は……周りを行くとかってことですか?
……よく分からないので、調べてみました。まず、etymonlineでは"winding or roundabout way, especially in speaking,"という様に、weblio英和辞典では“[しばしば 〜s] 回り道, くねくね曲った道, 回りくどい考え[やり方], 隠された考え”という様に、英ナビ!辞書では“行動の遠回しであるか不可解な方法“という様に、enhack.appでは“1 回りくどい[あいまいな]表現2 回りくどい方法[考え方], 引き延ばし策”という様な日本語をあてられている。まぁ、ニュアンス的には分かるような?
曲も譜面も全てが難しい
https://www.etymonline.com/word/ambage
https://www.etymonline.com/word/ambagious
https://en.wiktionary.org/wiki/ambages
https://gogen-wisdom.hatenablog.com/entry/2019/12/12/060000
3.virkatoの主題によるperson09風超絶技巧変奏曲(13.5)
この曲名で気になったことは単純に「virkato」の部分。wacの名義の一つであることは知っているけど、それまでしか知らない。だから、興味が湧いた。
Virkatoとは、まさかの人工言語のエスペラント語であり、virがman(adult male human)を表し、katoがcatを意味する。すなわち、virkatoで雄の猫という意味らしい。
ちなみに、エスペラント語ではこういう単語の作り方は珍しくないようで、virとqualityを意味するecoでvirecoという単語は男らしさなど、人工言語らしく分かりやすい設計の物が多いっぽい。
ちなみに、ちなみに、エスペラントとはエスペラント語で「希望するもの」を意味する。また、乳酸菌飲料のヤクルトは「ヤクルトの創始者の代田稔博士が「この乳酸菌飲料が、いつの日か世界の人々の元へと広がっていってほしい・・・」という願いを込めて、国際共通語であるエスペラント語でヨーグルトを意味する「jahurto(ヤフルト)」ということばを言いやすいように変更考案した造語」らしい。他にも宮沢賢治はエスペラント語を習得しようとしていたらしく、作中にその描写がある作品もあるらしい。
寂しいので、自分がvirkatoで一番苦手ところでも置いておきます
https://etymologeek.com/epo/virkato
https://www.brand-yurai.net/detail/%E3%83%A4%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%88.html
4.perditus†paradisus(13.5)
これはラテン語のそのままで、perditusがlostのような意味。paradisusがギリシャ語のπαράδεισος(parádeisos)から来ていて、paradiseのような意味。普通に失われた楽園……とか?
一応掘り下げると、perditusはperdoから来ており、Pedroはper+doらしい。なんで……per(through)、恐らく徹底的なみたいなニュアンスの接頭語と、doでruin、waste、loseみたいなニュアンスになるのでしょうか?
終わり的なニュアンスかな?と思ってperiod(.)と語源的に関係ある?と推測もしましたが、違うっぽかったです。
全然分かんないので、詳しい人がいたらTwitterなどで教えてください。お願いします。
https://en.wiktionary.org/wiki/perditus
https://en.wiktionary.org/wiki/paradisus
5.zeeros(13.0)
結論から言うと、zeerosはギリシャ語の情熱とか嫉妬のような意味っぽいです。
下記のリンクの一つ目(上の画像みたいなやつ)を見る感じでは、ζῆλοςがzeerosのギリシャ語?っぽくて、これ(ζῆλος)がラテン語に行くとzêlosか、zelusかzeloになってるっぽい。そして、zeal(情熱)やjealous(嫉妬)に派生?したようである(自信なし。すみません)。すごくよく分からない。
多分上の手書きの図みたいな遷移をしてるっぽい。
とにかくzeerosは、zealやjealousに派生するようなニュアンスを持つ単語であるので、確かに、熱意とか嫉妬みたいな日本語が当てはまるっぽいですね。なるほど。言われると曲調もそんな気がしてきた。
https://en.wiktionary.org/wiki/zelo
https://en.wiktionary.org/wiki/%CE%B6%E1%BF%86%CE%BB%CE%BF%CF%82
https://en.wiktionary.org/wiki/zelus
https://www.etymonline.com/word/zeal
6.chaplet(13.0)
大まかに言うと、上のような変遷を辿っているらしい。
まずラテン語のcappaという語が、Old Frenchでchapelにet(名詞化させる接尾語?)のついたものとして存在していたらしい。そして、それが英語に持ち込まれた際にchapeletがchapletという形になったようである。
少し定かではないかもしれないが、調べたところcap、cape、cappuccinoなども語源は同じcappaらしい。カプチーノはカプチーノの色自体がCapuchinというイタリアの修道服?恐らく頭にかぶるマントのようなもの、と色合いが似ているから、もしくはその泡が似ているから。らしい。
とにかくchapletはcapの仲間らしい。なるほど。
あと、チャプレットを粘着するのをチャプ漬けっていうやつ、好きです。これをreal2じゃない?って思えるくらいに上手くなりたい。
https://en.wiktionary.org/wiki/chaplet
https://www.etymonline.com/word/capuchin
https://wedder.net/kotoba/cabbage.html
7.fuego(13.0)
Fuegoというと南米の先っぽの方にある島を思い浮かべると思う。少なくとも、私はそうでした。南半球のそのくらいの緯度には陸がないのでとても風が強いらしい。船で南極に行く際の主要な港もあるらしい。一度は行ってみたい。
さて、語源の方だが、fuegoはスペイン語であり、ラテン語のfocumに由来する。focum自体はラテン語で暖炉(fireplace)の意味があり、それから派生した語としてはfocusなどもある。ノスタルジアのfuegoは曲の紹介文“その鳥は炎を纏い命の煌めきを燃やし尽くす”にある通り、炎的なニュアンスが強いと思われる。確かに曲調もそうである。
ちなみに、ちなみに、南米にあるフエゴ島は、正式な名前をIsla Grande de Tierra del Fuegoと言うらしいが、その由来は当時この島を発見したマゼランが島に多数の焚き火を見たかららしい。浅学すぎて今更、意識的に知ったんですけど、マゼランってスペイン人だったんだ。へー。
https://en.wiktionary.org/wiki/fuego
https://domani.shogakukan.co.jp/598878
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A8%E3%82%B4%E5%B3%B6
https://tabiyomi.yomiuri-ryokou.co.jp/article/000837.html
8.Lisa-RICCIA(13.0)
最初に述べておきますが、語源的に調べてもよく分かりませんでした。
Lisaはヨーロッパでヨーロッパなどでよく見られる女性の名前で、 Elisabethなどの省略。RICCIAはウキゴケ科に属する水性の苔であり、発見した植物学者P. Francisco Ricci.から名前を付けられている。
……謎である。「人命-苔」という名前の付けられ方?
ちなみに、Lisa-RICCIAと関連するJomandaとVallis-neriaも同様の名前の由来をしている。Jomandaはアメリカの女性の名前であり、Vallis-neriaは水草の名前で、発見した植物学者のAntonio Vallisneriから名前を付けられている。偶然かは知らないがP. Francisco RicciもAntonio Vallisneriも両方イタリア人らしい。それ以上の意味は不明である。
https://en.wikipedia.org/wiki/Riccia
https://en.wiktionary.org/wiki/Lisa
https://en.wiktionary.org/wiki/Vallisneria
https://www.behindthename.com/name/jomanda/submitted
終わりに
本当は、一番やりたかったのがノスタルジアのバージョンごとのエンディング的立ち位置の曲が「vide nostalgia」「voca nostalgia」というように、「(vから始まる4文字の単語)+nostalgia」という命名なので、これまでの傾向と対策で調べてみると予測出来るのではないか?というものでした。
vide nostalgiaとvoca nostalgiaのvideとvocaについては、これまでと同様の手法である程度調べてまとめてあるのですが……4文字かつvで始まるラテン語の単語を調べるために、ラテン語のオンライン辞書をちょっと調べてみると、全て英語のみの説明であり、索引的な使い方のやり方が分からず、目当ての単語を洗い出すことも今のところ難しいので、どうしようか検討してます。
本当はもっと、音楽やクラシックの知識とか、BEMANIアーティスト?コンポーザーさんへの知識も盛り込めてまとめられたらなぁと思います。勉強していきたいですね。