古谷の日記

音楽ゲームのことを中心に

音楽ゲーム(ノスタルジア)の打鍵の意識 with 解剖学

こんにちは。古谷です。

メイン機種はノスタルジア(B6600R7000)です。あと、一応医学を学んでいる学生(3年生)で、音楽ゲームをそれなりに頑張ってるつもりです。最近は、発狂8段取りたい!と10k楽しい!とノスタルジア楽しい!を永遠に繰り返してます。

 

なので(?)、今回は音楽ゲームに使えそうな解剖学の知識を紹介していきながら、自分の最近流行りの打鍵の意識を紹介しようと思います。解剖学は難しいというよりは、めんどくさいが永遠に続く感じだと思ってるので、難しい内容はあんまりないはずです。よろしくお願いします。

 

解剖学の基礎

用語とかをある程度理解出来ている前提で説明したほうが、こちらも楽なので、ある程度基礎的なことをサラッと紹介していきます。

医学領域で人体を表現するときは「解剖学的正位」という、直立した状態で手掌を前に向け、指を伸ばした状態が基本です。

f:id:tyotto_time:20220426105638j:imageこの全身骨格みたいな感じの腕の向きです。親指が外側になるようリラックスした感じですかね〜。

また、「前腕」と「上腕」という言葉の違いも一応説明しておきます。わりと直感的に分かる方も多いと思いますが、前腕は肘から先の腕のことで、上腕は肩から先の腕全体を指します。つまり、上腕って言葉のほうが指す領域が広いです。

ついでに、上肢の筋肉の名前はその筋肉が関係する骨の名前と、その作用(筋肉の働きの意味です、具体的な説明は後述)に由来する名前を付けられていることが殆ど(だと思う)ので、ある程度骨の名前も覚えましょう!博学アピール出来ますよ!

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肩から肘にかけては上腕骨という1つの骨で出来ていて、肘から手首までは尺骨と橈骨という2つの骨でできています。解剖学的正位で体幹より、つまり体の内側にあるのが尺骨(ulna)、解剖学的正位で外側にあるのが橈骨(radius)です。ついでに上腕骨はhumerusです。解剖学では何でかは知りませんけど、ラテン語も一緒に覚えさせられます。何でですかね?知りません。大変です。何なら神経や動静脈の走行、各筋肉の支配神経も覚えさせられます。本当に大変です。ああ、一応"私の大学の医学部は"です。他のところをあんまり知らないので。ちなみに、ここで紹介した詳しい名前はこの後を読むのにはあんまり要りません。なんとなーくで頭に入れて、すぐ忘れてもらってけっこうです。

あと重要なことに「伸展」と「屈曲」って言い方があります。定義?的には、伸展は読んで字の如く「伸び展(ひろ)げる」ことであり、解剖の場合では関節における骨同士の角度を伸ばす、展げる運動と解釈してもらって大丈夫だと思います。逆に屈曲は曲げることなので、関節を曲げる、骨同士の角度を小さくする運動です。多分これは普段の言葉使いと同じで、感覚的にも理解しやすいと思います。

読み返してみると、定義だけでは死ぬほど直感的には理解しにくいですね。上肢の範囲では「曲げる→屈曲」「伸ばす→伸展」だと考えてもらって大丈夫です。足に例外があるくらいです。気にしなくて良いと思います。

次に取り敢えず、上肢の筋肉の大まかなな分類方法の紹介です。上肢の筋肉は作用(筋肉の働きとほぼ同義で「前腕を屈曲させる」とか「指を伸展させる」とか)で、2つに分けることが出来ます。「屈筋」と「伸筋」に分けられますね。屈筋は、前述したように、屈曲に働く筋肉で、上肢で言うと前腕を屈曲させる上腕二頭筋や腕橈骨筋や指屈筋などがあります。伸筋は上腕三頭筋とか指伸筋などがあります。ここで、ライフハックなんですけど、解剖学的正位において、上腕の前方向にあるものは全て「屈筋」であり、解剖学的正位において、上腕の後ろ方向にあるものは全て「伸筋」です(大まかに言うと)。まぁ、そうじゃなきゃ肘とか手首、指の関節の運動が協調しなくなって、多分すごく不思議な生き物が出来上がると思います。当たり前のことです。

 

 

音楽ゲームで使う筋肉

ここからは音楽ゲームでよく使うであろう筋肉と、その作用について各論的に紹介していこうと思います。紹介してる画像は全て右手です。分かりにくいときは自分の右手で探してみましょう。

まず、皆さんは指を曲げたり伸ばしたりする筋肉がどこにあるかご存知ですか?

具体的には、指伸筋と指屈筋でありそれぞれ指の伸展と屈曲に働いています。それぞれ肘辺りから始まって、手や指先では腱となって指の骨にくっついています。

  • 指伸筋

指伸筋で1番目立って打鍵に寄与が大きいのは総指伸筋だと思います。総指伸筋は解剖学的正位で前腕の後ろ側にあります。肘の外側上顆から起始していて、手の先の方ではそのまま1番浅い腱になっています。総指伸筋は1番浅層の筋肉なので体表から触知(触って確かめること)出来ます。指を伸ばしたときに張ってる筋肉で解剖学的正位で後ろにあるやつです。個人的には、ボルテとかノスタルジアは下に示している筋肉(指伸筋と小指伸筋)を使う意識強めで打鍵しています。

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指を伸ばす作用に働く筋肉は、示指伸筋や長・短母指伸筋など、他にもいくつかありますが、弐寺でp†pとかBMSでゲンガオGODをプレイした際に痛くなるのはここなので、まぁ、ここがメインなんじゃないですか?知りませんけど

 

  • 指屈筋

下に示してるやつです。肘の内側上顆から起始しています。これの浅層に橈側・尺側手根屈筋や長掌筋があるため、体表からの触知は多分難しそうです。個人的な経験談ですが、BMS弐寺をガッツリやった次の日に痛くなることが多いです。いかんせん小さい筋肉であり、音楽ゲームの打鍵は重力に任せる場合も多いため、あんまりプレイ中に意識はしたことないですねー。

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指の運動に関する筋肉の紹介は以上です。一応他にも小指球筋群や母指球筋群、あと背側骨間筋、虫様筋なども指の運動に関わりますが、小さいし、多分瑣末な問題です。ていうか、あんまり覚えてません。勉強したい人は、一応勉強の仕方のアドバイスとかは出来る範囲でします。個別にDMに来てください。

 

次は肘の運動に関わる筋肉です。

上腕二頭筋は有名なので皆さん分かると思います。腕橈骨筋は下に示している筋肉で、上腕と橈骨に付着しています。ビールジョッキを持ち上げる時などに使われることからbeer raising muscle とも呼ばれているらしいです。f:id:tyotto_time:20220426105705j:image

個人的にはノスタルジアで縦連譜面(魔王やambagesとか)をやると腕橈骨筋が痛くなるので、私は腕橈骨筋をメインに縦連を処理しているのだと思います。さっきのロジックで言うと、僕はこの筋肉を縦連を処理する際に使うので"tateren muscle "とでも呼ぶのでしょうか。

 

一応肘の伸展に関わる筋肉で大きなやつも紹介します。上腕三頭筋ですね。ちなみに「三頭筋」という名前は、本当に肉眼的に見ると、3つの骨への付着部位を持つからそういう名前になってます。単純ですね。f:id:tyotto_time:20220426105711j:image

……音楽ゲームでここ痛くなったことないので、音楽ゲームへの発展性はよく分かりません。この筋肉、音楽ゲームで使いますか?もし何かご存知の方が居れば教えてください。

 

 

音楽ゲーム(ノスタルジア)における解剖学に理想な打鍵

 

一応ことわっておきますが、あくまで私が経験的に考えるノスタルジアにおける、私の理想の打鍵に対する考え方の紹介です。何か明確な答えとか真実ではありません。この人はそう考えたんだな〜くらいに思ってください。

 

まず前提として、ある仮説があります。人間の筋肉において、ある筋肉が発揮する力の最大量とその筋肉の大きさにある程度比例関係が成り立つと仮定します。これはガチのマジで私の妄想です。だから、指屈筋よりも指伸筋の方が大きいため、指伸筋の方が力を出せる……と思ってます。多分。妄想です。

結局何が言いたいかというと、”音楽ゲーム“が、究極的には、適したリズムでの打鍵のみを追い求めるゲームであるのならば、人間が使える筋肉の中でも少しでも力を発揮しやすい筋肉を有効的に使い打鍵することがベターだと私は思います。つまり、指伸筋を主に使う打鍵方法が人体を最も上手く使えるんじゃね?って考えてます。経験に基づく直感的にも、この打鍵の方が指の動きに余裕があります、気がします。けっこう宗教の域です。

具体的に言うと「下の画像での赤丸を付けた関節(解剖学的に言うとMP関節)を指伸筋で指を挙上(伸展)し、ほとんど重力で打鍵する」です。言い換えると、指を反らし気味のポジションから重力で打鍵する感じです。f:id:tyotto_time:20220426113459j:imageまあ、一応これにも懸念点がありまして、この打鍵の意識だと指が立ちにくいというか寝気味になってしまい正確な打鍵を行いにくそうな気がします、頭で考える範囲では。でも、自分の手元を確認してみるとけっこう指立ってます。しかも、感覚的に正確な打鍵がしにくいと感じたこともありません。謎です。よく分かりません。

更に空想を続けます。これまで指伸筋にのみ重点を置いていましたが、指屈筋が重要になる時も出てきます。ノスタルジアだとリサイタルモードです。リサイタルモードでは、ただベーシックスコアを狙うときよりも、正確に1つの鍵盤を押し抜く能力が重要になります。何の根拠もないのですけど、これには指の屈筋の強さが重要な……気がしてます。イメージ的にも指の屈曲が鋭敏で力強い方が、ヘニャヘニャの打鍵よりも正確に鍵盤を射抜けそうじゃないですか笑?

あと、実際のピアノもたまに練習してるんですけど、ノスタルジアよりも露骨に指屈筋の疲労を感じました。これが、もろにゲームとリアルの違いで、ゲームでは基本的に鍵盤が軽くて、正確なリズムでノーツを押すことがメインです。なので、脱力が求められ、更に押し込むことも必要ないくらいに鍵盤が軽いので、やはり、指伸筋での挙上と重力による打鍵がベストだと思います。これが最近の流行りです。

 

  • 終わりに

今回はシンプルに自分の指押しについての意識について、筋肉の側面について書いてみました。多分めちゃくちゃ妄想的な内容が多いと思います。話半分で読んでください。あくまでも最近のマイブームを紹介してるだけです。解剖学はわりと嫌いじゃないので、けっこう楽しかったです。解剖学って基礎医学の中でも基礎医学っぽくて楽しいですよねー。イラスト解剖学とかは、純粋に読み物としても面白いと思います。おススメ?です。

 

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